今日のこと

12時から、お葬式だと知った。
今日は仕事だったけど、休憩ということにして、その時間にちょっと空を見てみたんだ。
曇りだった。
ああ なんでくもってんねやろ、悲しいな。そういえば今朝は雨が降ってたんだよな。

そう思ったけど、見る見るうちに晴れてきて、綺麗な青空になった。ほんとうに。
どこかで虹、出てるかなあ。
ただの偶然だけど、少し心が軽くなった気がした。
でもやっぱり涙が止まらなくて、泣きながら志村さんのことを考えることしかできなかった。

デスクに戻ると、ラジオから「虹」が流れた。一瞬ズキッとしたけど、でも自然と口ずさんだんだ。いつもみたいに。
音楽ってすごいね。


なんでそんなに悲しいんだろうか、他人じゃないか、と思う人がいても不思議じゃないけど
志村さんは、フジファブリックは、わたしにとってはブラウン管の向こうの人でもCDの中の人でも無くて
桜の季節や、金木犀の季節、虹を見たとき、電車で外見て妄想してるとき、ペダルを漕いでるとき、しゃがんで写真を撮ってるとき、夕日を見たとき、東京の空の星を見上げたとき
なんでもない日常に、フジファブリックの音楽は寄り添ってくれました。いつの間にか私の一部になってました。だから、半身をもがれたような喪失感なのかな。

そんなバンド、他にないんです。他にも好きな音楽がたくさんあるのにね。
志村さんしか作れない音楽なんだよ。フジファブリックは特別なんだよ。


彼がもうギター握れないなんて、メンバーといっしょにステージに立てないなんて
大好きな民生さんとうたえないなんて、悔しくて悔しくてたまらない。
一番悔しいのは志村さんだよね。あれほど楽しみにしていた30代。


友達が今日の幕張に行っていた。会場から短いレポート。
「民生さんが茜色うたった。泣くなんて反則だよ」
トライセラが陽炎・・・」
あとから知ったけどパフィーもDOKIDOKIうたってくれたって。
あの、へんちくりんでかわいい曲。ちょっと救われた。

志村ー、なにやってんの民生さん泣かして。
大好きな、憧れの、音楽を志すきっかけになった人にこんなに想われて
偉大なミュージシャンたちに愛されているんだよ
大勢のファンがあなたを大好きだよ
志村さん、わかってたのかな。気づいてたかな。
あなたの音楽は本当に素晴らしいんだよ。
それはこれからもずっと変わらない。

まだ、音源を聴こうという力は出ないけど
いつでも頭の中で曲が流れています。おかしいね。
今日は「セレナーデ」。あの優しい声。

この先もずっと、よろしくお願いします。


迷ったけど、30日は行くことにします。
たぶん泣くけどさ。気持ちは押し込めなくていいと思う。
皆、来るといいな。
13時、アースステージで会いましょう。