野暮用でタワーレコード渋谷店へ行った。
1Fにも、2Fにもフジファブリックのコーナーがあった。
友人は見たくなくて避けたと言っていたが私は平気で。平気というか、ポップのどれもが「嘘っぽいもの」としてしか映らず、志村会のお知らせを、何か良いイベントかのように書いてあるのもますます嘘っぽかったので「なんだこれ?」とだけ思っておいた。
もうね、考えることすらできなくなってるみたいです。

だけども「音楽とことば」が立ち読み用に開封されていたのを発見して、コーナーの前で読んでしまった。ちょっとお高いじゃない?軽く内容は知っていたけど読んでなかったんですよ、はずかしながら。。

すごいインタビューだった。どの音楽雑誌よりも志村正彦の内面が見られると思う。
志村がこれほどまでに周りの音楽と、自身の内面を分析しているものとは思わなかった。過剰なまでに自ら音楽に寄り添おうとしていた姿勢も、知らなかった。たくさんのものを犠牲にして音楽と生きていたんだ。
私こんなに真面目でクレイジーな人しらんわ。。
ずーっとファンだと自負していたけど甘かった。志村さんは思ってたよりも、もっともっと音楽に身を捧げていた。

少しでも多くの人に志村さんの曲が、志村さんの言葉が届けばいいと思う。いまからでもいいから。正直こういうコーナーには違和感ありありだし、彼の凄さにもっと早く気付きなさいよ!って思うけど、でもフジファブリックの作品には違いないから。たくさん陳列されたCDとDVDが愛おしく見えて、願うような気持ちになった。

でも彼に関する事が全て過去形であることに気づき、そこでまた私の思考はストップしてしまうわけで。
もうほんと何なのよ?
私とフジの関係性は何一つかわっていないのに。なんでこんなバカなことがあり得るんだ。

だめだ。よりいっそうだめになってきている。今日もぼんやり過ごしてしまった。何やってるんだ。もう夜だ。
仕事は散々。自信がない。どうしたらいいかわからない状態。
家に帰ればどんどんフジファブリックのことばかり考えるようになっている。曲をずっと聴いている。
志村さんより少し年下なのだけど、自分の年齢のころの志村さんが何やってたか考えると、本当にすごくて。当時の彼と同い年とは思えず、自分が嫌になる。
ワンマンツアーやって、バンドの大きい変化があって、映画の主題歌つくって、もがくみたいに頑張っていて。
本当にあなたはブレなかった。

私がやりたいことって何だっけ。必死で上京したんじゃなかったっけ。何でもう忘れてんの?早すぎない?
どうにかこうにか日々が過ぎてゆくだけ。これじゃあだめだと思っているのに。

思ったよりも重症だ

志村會に行きたくない。

お別れ会と聞いたときから、行ける気がしなくて、迷っていたけれど
詳細を見て、胸が苦しくなった。献花の場なんだね。本当にお別れのための場なんだね。
行きたくないなら行くなよって思われるかもしれないけど、辛い中でファンの気持ちをくんでくれているスタッフさんやメンバーの気持ちを考えると、行きたい気がするんだ。行かなきゃいけない気がするんだ。
でも実際に想像すると・・・耐えられる気がしない・・・。

志村さんにお別れを言いたい、献花の場を設けてほしい、花は何にすればいいのか、服装はどうすれば・・・というファンの人たちが凄く健康的に思えて、根本的すぎることを悩んでる自分がおかしいのかと思っている。
私はお別れを言いたくない。献花なんかしたくない。だって終わりなんかじゃない。「フジファブリック志村正彦」にサヨナラは絶対言わないって決めたんだ。

曲を聴けるようになって、昔の映像も笑って見られるようになって、大丈夫だと思っていたのだけど、それはもしかして現実を考えないようにしていただけかもしれない・・・。後ろ向きなつもりないんだけどな。このまま嘘みたいな毎日を続けるのはいけないことなのかな。わかりません。

フジフジ富士Qが前向きに検討中とのこと、良いニュース。絶対に行くよ。

12/30 COUNT DOWN JAPAN 0910

会場で待ち合わせしている友達の顔をみたら泣いてしまうんじゃないかと思ってたのだけど、予想に反してくだらない話で盛り上がったり、音楽の話をしたりで、凄く楽しく過ごす。まるでなにもなかったみたい。

開場したら真っ先にアースステージに向かおうと決めてた。それはこのニュースがなくても同じだった。

いつもの場所で開演を待つ。山内さん前の最前。0506のカウントダウンも同じ位置から見たなあ。ステージには機材が既にセッティングされ、いつものようにライブが始まるみたいだった。

途中で志村さんのギターに帽子が置かれる。大阪もそうだったらしいと事前に知ってたからか大きいショックはなかった。

だけれども時間が近づいてくると、急に手が震えた。体の芯からぞわぞわして震えがとまらない。

渋谷さんの挨拶で志村さんの急逝があらためて告げられ、フジファブリックスタッフさんの意向でセットリストも照明も予定どおりに行なうとの説明。
そして、

「志村くんに一分間の黙祷を」

涙が止まらなかった。これが現実なんだ。容赦ないな。嗚咽混じりになってしまいながら手を組んだ。彼のことを思うのに一分間は短すぎた。

ステージ横のスクリーンには、ヤマケンさんが編集したという、過去のひたちなかと幕張の映像がながれ、照明が楽器たちを浮かび上がらせる。

涙が止まらないまま一心不乱に盛り上げる。私にはそうするしかできないって知ってるから。異様な光景だったかもしれない。誰も居ないなんて信じられなかったよ。

何回も何十回も見たフジのライブ。志村さんがギター弾きながら口歪めてうたう表情、山内さんと地平線を越えてで競り合いする姿、楽しそうにジャンプしてるとこ・・・
全部目に焼き付いていて、ステージを見ればまるでそこにいるみたいで、思わず目で追ってた。私達みんなスクリーンじゃなくてステージに向かって手をあげていた。でも誰もいない。なんで?なんで居ないの?こんなんおかしい!そう思うけど身体は音楽に合わせて跳ねるんだよ。

はじめて曲を聴いたライブを思い出したり、

あの時のダンス2000は、こんなだったなぁとか、

変なリズムの取り方だな、また歌詞間違えてるよー、音程危なっかしいなあ、っておかしくて笑った。そのまま涙が出た。

大好きな『星降る夜になったら』の歌詞に心が締め付けられた。こんなに悲しい曲だったっけ。
でもわたしは金澤さんの曲にこんなキラキラな歌詞をつけちゃう志村さんが大好きだよ。最近ずっと聴きたかったのにライブでやってくれなくてさ。今日やってくれるはずだったんだね。歌ってほしかったよ、目の前で。今日、このステージで。

最後は『TEENAGER』。バカみたいに明るくて切ない。「ありがとうございましたー!フジファブリックでした!」って志村さんの声。

でも「また会いましょう!」って言ってくれない。なんだこれ。何なのこれ。ありえない。ばか。

あっという間に終わったよ。グダグダなMCが無いんだもん。
会場は拍手と手拍子と志村コールでいっぱいだったけど私はそれのどれもできなくて、大きい声を出して泣いてた。感情が止められなくて、他のどこにもやれなかった。しばらくその場から動けなかったけど、もうステージでは転換が始まっていて、うしろでは時雨のファンが待っていた。終わるなんて嫌だった。

どうやって歩いたか覚えてないけど、友達の手を握ってよたよた進んだ。同じ気持ちの友達と居られたことは本当に大きかった。ひとりじゃ耐えられなかったと思う。

渋谷さんにも言われたように、フェスを楽しまなきゃ!と思い、見る予定を立ててた他のステージに移動。でもどの曲聴いても志村さんを連想してしまい涙が出た。今までどうやって音楽を聴いてたのか忘れちゃったみたいに体をすり抜けて行く。

何となくスタンプラリーに興じる。完成。ピンバッヂもらう。むなしい。


すごく不安なまま、最後は信頼しているバンド、サカナクションを見に行く。フジがいなかったら、彼らの音楽にも出会わなかっただろう。なぜか、近いものを感じたんだ。身を削って音楽を創り出しているところが似ているんだ。Vo.一郎君も日記で志村さんのことを書いてた。私も、同じステージでずっとずっと見れると思ってた。

一番盛り上がるダンスナンバーで号泣してしまった。今までこんなに優しい歌詞だって気付かなかった。

いつかあの空が僕を忘れたとして その時はどこかの街で君を待つのさ

季節に僕らが積み重ねてきたものは 思い出に立ち止まったまま 冬の花のよう

僕はいたって最後方 思い出したのは君の事
心が何年も何年もかけて染み付いた汚れ 落ちてしまえ

救われた。悲しむことに区切りをつけなきゃいけないって心のどこかで思ってたけど、そのままでいいよっていってくれてるみたいに感じて、音楽に許してもらった気がした。

フジのファンになった時から、これは今見とかないと後悔する!という衝動にかられて遠方のライブまで何度も足を運んで、

バンドに違和感があったときも、まだこんなもんじゃないって、その先の続きが諦められなくて、見続けてきた。本当に志村さんの才能に惚れていた。

無理しなくていいんだよね。すぐどうにかできるわけない。だってこの五年とちょっとの間は本当に濃厚だったから。

今思うのは、志村さんが居なくなったからといって曲が持つ意味が変わってほしくないなということ。
今は仕方ないのかもしれないけど、追悼の意味を込めて流されるフジの曲に違和感があるのです。

お別れでも、お終いでもないよって思うんです。ただただ素晴らしい曲たちなのだから、それを聴いてゆきたいと思うんです。

私にとってフジファブリックと志村さんの存在は今までも特別で、これからも同じように特別であり続ける。

それだけなんです。

今日のこと

12時から、お葬式だと知った。
今日は仕事だったけど、休憩ということにして、その時間にちょっと空を見てみたんだ。
曇りだった。
ああ なんでくもってんねやろ、悲しいな。そういえば今朝は雨が降ってたんだよな。

そう思ったけど、見る見るうちに晴れてきて、綺麗な青空になった。ほんとうに。
どこかで虹、出てるかなあ。
ただの偶然だけど、少し心が軽くなった気がした。
でもやっぱり涙が止まらなくて、泣きながら志村さんのことを考えることしかできなかった。

デスクに戻ると、ラジオから「虹」が流れた。一瞬ズキッとしたけど、でも自然と口ずさんだんだ。いつもみたいに。
音楽ってすごいね。


なんでそんなに悲しいんだろうか、他人じゃないか、と思う人がいても不思議じゃないけど
志村さんは、フジファブリックは、わたしにとってはブラウン管の向こうの人でもCDの中の人でも無くて
桜の季節や、金木犀の季節、虹を見たとき、電車で外見て妄想してるとき、ペダルを漕いでるとき、しゃがんで写真を撮ってるとき、夕日を見たとき、東京の空の星を見上げたとき
なんでもない日常に、フジファブリックの音楽は寄り添ってくれました。いつの間にか私の一部になってました。だから、半身をもがれたような喪失感なのかな。

そんなバンド、他にないんです。他にも好きな音楽がたくさんあるのにね。
志村さんしか作れない音楽なんだよ。フジファブリックは特別なんだよ。


彼がもうギター握れないなんて、メンバーといっしょにステージに立てないなんて
大好きな民生さんとうたえないなんて、悔しくて悔しくてたまらない。
一番悔しいのは志村さんだよね。あれほど楽しみにしていた30代。


友達が今日の幕張に行っていた。会場から短いレポート。
「民生さんが茜色うたった。泣くなんて反則だよ」
トライセラが陽炎・・・」
あとから知ったけどパフィーもDOKIDOKIうたってくれたって。
あの、へんちくりんでかわいい曲。ちょっと救われた。

志村ー、なにやってんの民生さん泣かして。
大好きな、憧れの、音楽を志すきっかけになった人にこんなに想われて
偉大なミュージシャンたちに愛されているんだよ
大勢のファンがあなたを大好きだよ
志村さん、わかってたのかな。気づいてたかな。
あなたの音楽は本当に素晴らしいんだよ。
それはこれからもずっと変わらない。

まだ、音源を聴こうという力は出ないけど
いつでも頭の中で曲が流れています。おかしいね。
今日は「セレナーデ」。あの優しい声。

この先もずっと、よろしくお願いします。


迷ったけど、30日は行くことにします。
たぶん泣くけどさ。気持ちは押し込めなくていいと思う。
皆、来るといいな。
13時、アースステージで会いましょう。

この悲しみはいつか消えますか?

志村さん。志村正彦さん。あなたの名前をそんな悲しいニュースで見たくありませんでした。
信じられなかったし信じたくないし今でもどこかで理解できてません。

フジファブリックは、今までに一番数多く見てきたバンドです。
5年とちょっとの間、いつでも私の中心にいました。
新宿ロフト、渋谷AX、蝦夷ひたちなか、タクタクとナミキジャンクション好きだった。浜松や鹿児島もいったなあ。
富士吉田も志村さんのおかげで素晴らしい街だって知れた。
すこし離れていた時もあったけど、最近は学園祭や5周年ツアーや、本当に調子がよさそうで、
しかも来年の7月には、夢だったサウンドコニファーで自主企画っていうんだから
もうずっと楽しみで、このわくわくが続くものと信じて疑わなかった。

もう会えないなんてうそだといってよ。
新しい曲いっぱいあるんでしょ。
AXの坂を、でかいヘッドフォンしてリュック背負ってすたすた歩いてたこととか
いつでも、ただのファンにも「ありがとうございます」と敬語だったこととか
モノノケハカランダで山内さんとギターでせり合ってた姿や
会場にマイクを向けて、嬉しそうにはしゃいでいたことや
MCでいつも噛んでたこと、
朝一番の出番で「こんばんは!フジファブリックです!」っていつも言っちゃうこと
「花屋の娘」をうたう声で何度もドキドキさせられたこととか
よく「虹」で歌詞飛ばしてニヤニヤ笑ってたなあとか

いろいろ思い出すけど、それと今とが全然つながらないよ。
金澤さんをあんな風にいじれる人だって他にいないよ。どうするのさ。

死んじゃったら、大好きな音楽できないよ。
ねえ志村さん。どうしてますか。あなたに会いたいです。

7/30 新宿Mortion

最近、いいライブに巡り合ってます。
この間行った新宿motionのイベントもよかった!
Metro-Ongen、moja、knock note alien、花のように、mothercoat

友達がスタッフをしていて、名前をしった、花のように
ずっと見たかったのだけど、私が上京したときには活動休止で・・・
今回が再開後2回目のライブということだったのだけど
再開してくれて、ありがとう!初めて見たけれど、ライブを見てそうおもいました。
待っていた人も多かったのだろうなあ
とても優しい音楽。ぜったい、また次も聴きに来よう

久々にみたマザコもほんとにたのしかった!!!
とても柔軟で。いい意味で裏切られた!
音の作り方も攻撃的だったり遊んでいたりとても好きー。また楽しみにしています。

それにしても私の周りの友達の音楽センスには脱帽です
センスというか、好きな気持ちの持ち方って言うか、うまく書けないけど。
いつもお世話になっております。